Wisdom(叡智)

Russell Ackoffによれば、人間の情報処理には5つの次元(Data, Information, Knowledge, Insights, Wisdom)があります。

人間の情報処理の5つの次元

人間の情報処理は、『Data(データ)』から始まり、意味をもつ『Information(情報)』、繋がりを示す『Knowledge(知識)』、離れたものの共通項を見出す『Insight(洞察)』、そしてその共通項をつなげる筋を見出す『Wisdom(叡智)』へと至ります。

我々はMATSURIの哲学として、人の善なる変化についての『Wisdom(叡智)』を探求しています。ここでは我々が今たどり着いている、一本の筋についてお示しします。

MATSURIの哲学

我々の哲学は、人の善なる変化とは何かを問う哲学です。
その変化は、ある側面では、逆境においても強くしなやかに生き、内面的な充足をもたらせるようになるという意味で、well-beingに通じています。また別の側面では、強さだけでなく自らの弱さをも曝け出して周囲を牽引し、現実を創造するという意味で、authentic leadershipにも通じています。
こうした観点から、人の善なる変化とは何かを追究したのが、我々の哲学です。

人の変化の4層構造

我々は人を同心円状の4層構造で認識しています。

人の4層構造

人の変化の4層構造は①tool(武器)②competency(能力)③potential(潜在能力)④soul(魂)(『魂』という表現に抵抗がある方は『心』や『価値観』に置き換えてご覧ください)から成り立っています。④はエネルギーの源泉であり、③はエネルギー増幅装置です。③④が人の生命活動のエネルギー量を規定し、人の器の大きさや伸びしろを規定します。①は武器で、②は武器の扱い方です。①②が人の具体的な生命活動を規定します。

①tool(武器)の層

医学部への入学を認められたあなたは、知識・技術・経験・人脈といったTool(武器)の強化に、圧倒的なアドバンテージを持っています。心から誇って良い資質であり、機会です。しかし残念ながら、医学部で得られる知識・技術・経験・人脈は、非常に限定的で、あなたの人生を狭めていきます。MATSURIに参加すれば、直感的に憧れるロールモデルが多数見つかり、そこへ到達するために必要な知識・技術・経験・人脈を、いくらでも受け取ることができます。『国際保健/公衆衛生/熱帯医学/総合診療/家庭医療/医療人類学/経営学/政治学/政策学/倫理学….など医学部では学びにくい医療の最新領域や周辺領域の知識・経験・人脈』『自分の本当にやりたいことをみつける方法』『自分の本当にやりたいことでキャリアデザインする方法』『人気病院やブランド病院の内情』『穴場な病院の口コミ情報』『希望する人脈や経験が手に入るインターンの情報』『大学生活中の生活費が返済不要・条件無しで貰えてしまう奨学金の情報』『海外留学資金が返済不要で100万円以上もらえる選抜型奨学金communityへの合格方法』『海外大学院へ進学する方法』『USMLEに合格する方法』『海外で医師として働く方法』『医師として起業する方法』『専門医資格を週3勤務で取得する方法』『動画編集やHP制作で月に数十万円以上稼ぐ方法』などなど、、、その他どんなことでも、MATSURIの人脈から出発してあなたが望めば、必ず手が届きます

②competency(能力)の層

competency(能力)は、tool(武器)の扱い方です。人が高いパフォーマンスを出すために必要なcompetency(能力)は、8つあります。特に重要な3つは、成果志向、戦略志向、変革志向です。成果志向が中レベルの人は与えられた基準の成果を残そうとしますが、高レベルの人は基準を上回る成果を残そうとします。戦略志向が中レベルの人は組織全体の戦略を立てることができますが、高レベルの人は業界全体の戦略を立てることができます。変革志向が中レベルの人は、実現可能性が高い変革をリードしますが、高レベルの人は誰もが不可能だと考えるような変革をリードします。他にも、顧客志向、市場洞察、多様性対応、協働、人材育成、チーム運営という5つの能力が存在します。こうした能力を伸ばす方法は『組織で、真剣に、事を成す』ことです。医学部では、部活が良い経験の場です。しかし部活は、どこまでいっても部活です。変革を志し、成果を求め、戦略を立てる。市場の動きを読み、顧客のニーズを調査・分析する。チームメンバーを育成しながら、協働し、組織として最大のパフォーマンスを導く。MATSURIに参加すれば、最高のコーチングを受けて自分が本当にやりたいことを見つけ、プロジェクトを起こし、マネジメント(経営学)を学びながら挑戦を楽しむことができます。すると自ずと、これらの能力が身についていきます。

③potential(潜在能力)の層

potential(潜在能力)は、魂から湧き出たエネルギーを増幅する装置です。competencyが『〇〇ができるか』という可否に焦点を当てるのに対して、potentialは『〇〇することに(無自覚に)エネルギーが湧くか』というエネルギー供給に焦点を当てています。この観点において最も重要なpotentialは、好奇心です。そして好奇心によって増幅されたエネルギーは3種類のエネルギー(洞察力・共鳴力・胆力)の色を帯びていきます。洞察力は『情報を収集し、理解するエネルギー』です。共鳴力は『感情と論理を使って、自身の想いや説得力のあるビジョンを伝え、人々とつながろうとするエネルギー』です。胆力は『大きなチャレンジがある課題を好み、困難な目標に向かって戦い、逆境から素早く立ち直るエネルギー』です。いずれも『事を成す』上で、最重要のエネルギーです。医学部では、課題は与えられ、既にある解決方法を記憶することの繰り返しです。これでは、このようなpotentialは発揮されず、伸びません。MATSURIでは、自分が真に好奇心が湧く対象を探求するため、自然と洞察力が発揮されます。すると自分の理想が湧き上がり、現実とのギャップとして課題が浮かび上がります。その課題を前にするとき、胆力が試されます。挑戦を決断した後は、ビジョンを仲間に共有して、解決策を実行に移します。この繰り返しです。こうしてpotentialに磨きがかかっていきます。

④soul(魂)の層

soul(魂)はエネルギーの源泉で、『潜在意識下で自分が本当に恐れているものや求めているもの』を意味します。自分が本当に求めていることをしている時、エネルギーは大量に溢れてきます。しかし魂は、普段は意識を向けることは少ないため、科学的なプロセスで意図的にアクセスしない限り、認知することは難しいです。医学部では、やりたいことを探すとき、『どの診療科がいいかな、どこの病院がいいかな』という風に、具体的かつ表層的な次元で検索します。しかしそれでは、あたりをつけることができない為、非常に非効率です。更に、表層的な次元であたりをつけると、実際に入ってみたら自分に合わない、という現象が容易に起きます。やりたいことを抽象的かつ深層的な次元で理解しておくと、自分の軸を持つことができ、それを物差しに、やりたいことかどうかを判別していくことができます。そうしているうちに、自分軸は抽象〜具体まで情報量が密になっていき、自分が本当にやりたいことに確信を持つようになっていきます。『私は本当は〜(抽象的かつ深層的)がしたい。具体的には〜、〜、〜ことをしたい。だから今は、〜、〜、〜のようなことをしている。』ということが分かるようになっていきます。MATSURIでは、自分が本当にやりたいことを、抽象〜具体までのあらゆる粒度で言語化するためのワークショップやコーチングを受けることができます。

*ここで言う『魂』という表現は、解剖学的次元の理解ではなく、あくまで人間の潜在意識下にある強い恐怖(陰)と願い(陽)を指しています。『魂』以上に適切な表現がないため、使用しています。

魂の物語

魂の物語

この4層構造は、魂の物語として理解することができます。最深部の第4層の魂は、エネルギーの源泉です。巧くすれば、エネルギーは魂の殻を通さず、ありのままの魂の色を帯びて発散し、人の生命活動を導きます。最深部で魂の色を帯びたエネルギーは、まず初めに、知的好奇心によって引きずり出されます。これが人の内発的動機の正体です。そして洞察力・共鳴力・胆力という生命活動の根幹となる潜在能力を駆使して、エネルギーは表現の具体性を増していきます。最後に、より実践的な能力と武器を駆使することで、人の生命活動が導かれます。

魂の影響力

我々が最深層の魂に強く焦点を当てる理由は、生命活動に対して最も根源的かつ強力な影響力を持つからです。

人は自らの前向きな変化を思考するとき、一見最も効率的かつ効果的にみえる第1層のtool(武器)の獲得や強化に着手します。また人によっては、第2層のcompetency(能力)にまで意識が及び、その獲得や強化を行うでしょう。

確かにこうした表層構造に着手すると、自身の変化を感じやすいです。しかしそれは、あくまで変化の認識の容易さを反映しているに過ぎません。実際は、認識できていないだけで、第3〜4層の方が遥かに強い影響力を有しています。

人の内発性に着目してみましょう。人の内発性とは、生命活動に還元される膨大なエネルギーが人の内側から湧き上がることを意味します。すなわち、第3〜4層からのエネルギー供給の潤沢さを意味します。

内発性が高い人は、第3〜4層が巧みに機能しています。魂の色に叶う現象に対して知的好奇心を燃やし、洞察力、共鳴力、胆力を駆使して、生命活動を営んでいます。この修行のような反復現象により、第3〜4層は成長し、内発性には磨きがかかり、より多くのエネルギーを生命活動に還元することができるようになっていきます。

一方で内発性が低い人は、第3〜4層の機能が乏しいです。魂の色を認識できておらず、発揮もできないため、知的好奇心は燃え切らず、第3〜4層は成長しません。この結果として、理想的なエネルギー量を第1〜2層まで伝えることができないのです。

内発性を無視して、闇雲に第1〜2層を鍛えるような変化は、中長期的には非効率的かつ非効果であり、持続可能性も乏しいです。全体として悪手と言えるでしょう。無理にこの変化を続ければ、魂が満たされない状態が続き、鬱や適応障害などメンタルヘルス領域の問題に発展することもあります。

一方で、内発性を頼りに、自然とエネルギーが赴くままに第1〜2層を鍛えたならば、非常に効率的かつ効果的に、善なる変化を生むことができるのです。

魂の分離

ここから先は、第4層構造において、魂の殻が本来の色を隠してしまう『魂の分離』について深堀ります。認知心理学ではこの殻をメンタルモデルと呼んでいます。

人は、目の前で起きた現象に対して、快・不快の感情を抱きます。そして不快の感情に対しては、その不快を反射的に無くそうという思考が働きます。そしてその方法論を勘案し、実行に移します。このように人の行動のプロセスは『感情』→『思考』→『行動』の順になっています。

『思考』の際には、人は必ず『この世界は〜だ』という前提認識を必要とします。『思考』の出発点、コンピューターで例えるならOSと言えます。そして人は生来、特段の認知変容を起こさない限り、過去の陰の体験によって形成されるメンタルモデルという前提認識を使用し続けています。

例えば、過去に虐待された経験のある人は『この世界は暴力によって支配されており、人の願いは受け入れられない』というメンタルモデルを持つかも知れません。あるいは、過去に自分の真剣な話を聞いてもらえなかった人は『この世界では人の話は真剣に聞いてもらえない』というメンタルモデルを持つかもしれません。

ある前提認識を出発点とする『思考』は、構造的に必ず、その前提認識を体現する行動を生みます。例えば『人の願いは受け入れられない』という前提認識を使用して『思考』すると『人に自分の本当の願いを隠す』という行動に至ります。これによって前提認識が示す『人の願いは受け入れられない』世界が創造されます。願いを隠すので、願いが受け入れられる世界は絶対に創造されません。このように『思考』の前提認識が現実を創造する原理のことを、現実創造の原理と呼びます。

ここで重要な事実は、人が生来使用しているメンタルモデルは、過去の負の体験から生成される陰の前提認識である、ということです。中庸の立場から俯瞰すれば、世界の真実は『世界は〜かもしれないし、〜でないかもしれない』です。本来は陽の前提認識が同時に存在するはずなのです。しかし、残念ながら人は幼少期には生物的にも社会的にも無力であるため、生まれ持った魂(陽)を傷つけられる体験をします。その際に感じる激烈な苦痛や恐怖の再発から逃れるために、陰の前提認識が生まれます。その後も現実創造の原理に基づいて陰の体験を反復し、世界に対する陰の前提認識を益々強化していきます。こうして人は、陰の前提認識からしか、現実を創造できなくなるのです。

これこそが、魂の殻の正体です。魂とは本質的に陽であり、殻は陰なのです。人は、潜在意識下に眠る魂(陽)に気づくことなく、過去に魂(陽)を傷つけられた体験から、殻(陰)を纏うようになります。この魂と殻の分離の構造こそが、魂の殻が本来の色を隠してしまう構造の正体なのです。

魂が分離していく負のループ

魂の統合

では、どうすれば魂の殻を前に、魂本来の色を放つことができるのか。その答えは、殻(陰)と魂(陽)の統合にあります。実は魂の殻の正体は、魂の片割れなのです。魂は本来、陰と陽が溶け合う形で存在していますが、陽が傷つけられる体験によって、陽が奥底に隠れ、陰陽が分離してしまうのです。これが魂の分離です。よって魂本来の色を放つためには、この分離した陰陽の魂を統合する必要があります。

魂の統合は、一度行えば完了、というようなものではありません。どちらかというと、魂を統合する感覚を覚え、反復し、馴染ませていく修行ようなものです。魂の統合には、陰陽の理解、選択という2つのプロセスがあります。

陰陽の理解

魂を統合するためには、まず自らの陰と陽の理解が必要です。

目の前で何か不快な出来事が起きた時、人は反射的に不快を感じた原因を分析し、その解決策を思考します。ここで、解決策から行動を起こす前に、外側の世界と内面の世界に起きたことを整理することが必要です。事実と解釈の整理です。

解釈を外し、事実を中庸なものとして整理したときには、何の感情も湧き起こりません。もし湧き上がるのであれば、そこにはまだ解釈が混ざっています。

事実と解釈を並べ、その不快な感情が起こった背景には、どんな陰の前提認識『メンタルモデル』が存在するかを観察します。そして、自分が有している陰陽の前提認識を理解します。これが自らの陰陽(魂)の自己理解です。

陰陽の選択

陰と陽を認知した後は、不快な感情へ抵抗するために陰から出発するか、生まれ持った願いを創造するために陽から出発するか、選択することができます。これが陰陽の選択であり、魂の統合です。

魂の理解・統合を行うプロセス
魂が統合へ向かう正のループ

人の善なる変化

我々は、この世に絶対の善も悪も存在しないという立場に立っています。しかしそうは言っても、魂の統合による命の喜びを全身で感じる時、魂本来の色を輝かせることこそが、人の善なる姿であり、善なる変化だろうと感じるのです。魂本来の色が輝くとき、エネルギーは魂の色を帯び、増大します。そうして魂色の現実が創造されることで、人は内面と外側の世界の統合を感じ、外側の世界で発生したエネルギーが、魂に向かって循環するのです。

人の善なる変化は、well-beingやleadershipとも強く結びついています。両者とも、魂の統合による主産物ないし副産物と言えます。

well-being

我々は、well-beingは識者の間でもコンセンサスが得られていない概念であるという立場に立っています。その上で我々は『well-beingとは、分離から統合へと向かう魂の物語の中で獲得と喪失を繰り返す、動的な主産物ないし副産物である』と定義しています。そういう意味で、魂の統合は、well-beingの獲得そのものであると考えることができます。

有名なwell-beingについての知見は、概ね同様の内容を物語っています。
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Seligmanは、ポジティブ心理学の観点から、well-beingはPERMA(positive Emotion, engagement, meaning, relationship, achievement)という5つの要素で構成されるとしています。「ポジティブな感情」を持ち、人として生きる「意義・意味」を見出し、自分が「集中できる何かに関与」し、他者とのポジティブな関係性を保ちながら、目標としたものを「達成」することがwell-beingにつながるということです。

Dodgeは、「個人の能力」 としての心理的、社会的、身体的な資質と、現実に直面する課題としての挑戦とがうまくバランスがとれたときの状態が well-being であるとしました。

Marks は、人生における動的な変化が真のwell-beingのレベルを意味すると述べました。

Dienerは、subjective well-being はポジティブな感情価が高く、ネガティブな感情価が低い こと、そして人生への満足感が高いことを含む概念であるとしました。
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魂の物語としてwell-beingを認識すると、同心円状の4層構造として捉えることができます。最深部からSpiritual、Mental、Physical、Socialに分かれています。

Well-beingの物語の理解は、Socialから始めると筋がいいです。幼少期のSocialやPhysicalの影響は、Social→Physical→Mental→Spiritualへ人の内面に影響を及ぼし、魂の殻(陰)『メンタルモデル』を形成します。これは入力のプロセスです。反対に出力のプロセスはSpiritualから始まり、Spiritual→Mental→Physical→Socialへと現実に影響を及ぼし、現実創造をしていきます。こうして魂の分離が強化されていきます。

この構造が示すように、Socialがもたらすwell-beingへの影響は絶大です。一方で、現実創造の原理が働くため、どれだけSocialやPhysicalを変化させたとしても、出力源であるSpiritualが変化しない限り、同様のSocialやPhysicalは再生産され続けます。

well-beingの負のループ
well-beingの正のループ

人は、Social→Physical→Mental→Spiritualによって分離した魂を、内的に統合していく過程(Spiritual→Mental→Physical→Social)で、包括的なwell-beingを獲得していくのです。

authentic leadership

leadershipとは、人が事を成すために必須の営みです。人が事を成すのは、人がそれを根源的に希求するからであり、第一に生存のためです。更には、生存の先にある人生の究極の目的、あるいは副産物としてのwell-beingの獲得のためです。

従来のleadership研究は4つに分類され、leadershipの特性理論/行動理論/条件的合理論/変革型leadership論がありました。そこに新しく、authentic leadership論が議論・研究されるようになりました。

authentic leadershipが従来と異なる点は、理想的な特性やスタイルを真似るのではなく、自分の魂から出発する点です。強く着飾った偽りのleadershipではなく、弱い自分(陰)も見せ、ありのままの自分として前進する、等身大のleadershipです。

authentic leadershipは、自分の魂(陰陽)を明確に理解し、他人とありのままの自分で向き合って、透明かつ永続的な関係性を築き、情熱を持って実現したい世界を語り、挫折や困難に妥協することなく、一貫して前進することです。これはまさしく、魂の統合によって現実創造を行うプロセスです。

ゆえに、authentic leadershipは、魂を統合する修行によって獲得することができます。

authentic leadershipについての知見は、概ね同様の内容を物語っています。—————————————————————————–
Walumbwa et al.は、authentic leadershipが次の4つの因子で構成されるとしています。

①自己認識
自分の長所や短所を含む多面的な性質を理解している。
②関係の透明度
他人に対して、ありのままの自分を見せる。
③バランスの取れた処理能力
意思決定の前に、あらゆる関連情報を分析する。
④内面化された道徳的視点
外圧に屈せず、内的な道徳観に一致する意思決定と行動をする。

Bill Georgeは、authentic leadershipが次の5つの因子で構成されるとしています。

①目的意識と情熱
どこへ向かうのかという目的と情熱を持っている。
②価値観と行動
一貫した価値観を持ち、その価値観に妥協しない。
③関係性と繋がり
人と透明な関係性を築き、永続的な繋がりを持つ。
④自己規律と一貫性
挫折に直面しても集中力を発揮し、目標に向かって決意し、前進する。
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魂を解放する時空間

我々の魂は『あらゆる存在がありのままであれますように』という祈りにあります。この祈りは組織のPurposeである『魂の解放』と同義です。魂は分離から統合へ向かい、世界とつながることでエネルギーを循環させ、より大きなエネルギーを放ち、解放されていくのです。それはwell-beingをもたらし、authentic leadershipを華開かせることでもあります。

我々は、人の善なる変化の哲学を用いて、魂が解放へ向かう時空間の創造を試みています。

この世界は、多くの人にとっては、魂が分離へと向かう時空間です。よって我々は、魂が統合へと向かい、更に解放されていく時空間を創造することが、人の魂を解放する上で最も自然で、有用な手段であると考えています。

時空間の4要素

我々は、まるでこの時空間を細胞のように見立てて、4つの要素を重要視しています。

①Matrix(基質)

時空間に満ちる基質には、物理的な意味と精神的な意味があります。

物理的な意味での基質は、主として空間デザインです。人の魂が解放に向かう空間デザインを試行錯誤しています。

精神的な意味での基質は、時空間に宿る魂と言えます。すなわち『この時空間はどんな祈りで満たされているのか』です。

ディズニーランドを例にとりましょう。「私はディズニーランドが、幸福を感じてもらえる場所、大人も子供も、ともに生命の驚異や冒険を体験し、楽しい思い出を作ってもらえるような場所であってほしいと願っています。」というウォルト・ディズニーの言葉があります。これこそが祈りであり、時空間の魂です。実際にディズニーランドに行くと、誰もがこの魂を全身で感じ、思わず、そんな体験をしてしまうのです。

このように我々は、『あらゆる存在がありのままで在れますように』という『魂の解放』という祈りを時空間に満たし、その祈りを全身で感じて、思わず魂を解放してしまうような時空間を創ろうとしています。

②cell(細胞)

時空間の空気感や雰囲気にも似た基質の正体は、あらゆる存在(細胞)が創造する現実です。つまり、魂を解放する存在(細胞)の濃度が高いほど、基質は理想的な状態へと近づいていきます。

この世界で、最も魂を解放している存在は、自然です。海や山、そして生き物は、ありのままに存在しています。人の魂が込められた芸術、文化、歴史の象徴たる人工物も、込められた魂を解き放ち、ただそこに存在しています。我々はこのような理由から、自然、芸術、文化、歴史が豊かな時空間を選んでいます。

一方で、人は知能が高く思考するため、魂は分離してしまいます。そんな中でも、分離した魂を統合し、解放させている人が存在します。そうした人の存在は大変希少であり、我々はそうした人の濃度が常に一定以上になるようにしています。

③membrane(膜)

細胞と基質を覆う膜は、外界から遮断することで、時空間の変化軸・変化量・変化速度を調整してます。これにより、時空間に心理的安全性が生まれ、持続可能性も高まります。

一方で、完全に閉鎖された時空間は、風通しが悪く、変化も起きにくくなるため、適切な孔が必要です。

こうして我々は、外側に対しては秘匿性の高い心理的に安全な環境を維持しながらも、常に適切な変化を生み続ける小さな孔を空けるようにしています。

④organism(有機的生命体)

最後に、ここに存在する人が、一つの生命体のように有機的に関わり合うことです。魂の解放という基質の中で、共に自由に向かう先を決め、互いの魂を解放しながら、進んでいきます。そうした動きが、どこかしこで起きていきます。

結果として、コモンズや社会的共通資本、DAOやNFTにみられるような、共に資して、創り、享受するcommunityが形成されていきます。

communityは全体として一つでありながら、複数のcommunityで成り立っており、それぞれが中心であり部分とも言えます。このような構造が、この時空間を有機的生命体たらしめています。

あとがき

最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。
MATSURIは今後も人の善なる変化の哲学を続けていきます。

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